耶馬渓|国東半島|別府 他
   
   


耶馬渓・国東半島・別府・他

 高齢になると、遠出の旅行が億劫になる。遠方の旅はこれが最後かもしれないと思いつつ頑張っての旅行計画。
元号が新たになった令和元年5月8日〜14日、大分県の観光名所めぐりをしました。もっとも初日は羽田空港近くで一泊したので実際は5泊6日の旅。 やはり今回も鍾乳洞巡りが優先、それに併せて周辺の観光地を探しながら点々と廻るという計画です。 九州にも幾つかの鍾乳洞が点在するので、比較的観光しやすそうな鍾乳洞を選んだ。 それが大分県にある風連鍾乳洞・稲積水中鍾乳洞・小半鍾乳洞の3箇所。 調べてみると小半鍾乳洞は落石事故があって閉鎖中とのことで残念だったが、他の2箇所は営業中とのことで大分県内だけの観光旅行になりました。 少し無理をすれば北九州市の千仏鍾乳洞・目白洞にも行ける範囲ではあったが、大分といえば耶馬渓、国東半島の夷耶馬で多くみられる奇岩の渓谷、石柱の断崖などの絶景ポイントが豊富、他にも観どころ満載とあって、それらを優先することにしました。
 旅行が真近になった4月末になって急に体調不良を訴え始め、一時は今回の旅を中止せざるを得ないかと諦めムードに陥ったが出発2日前にほぼ回復の兆し。 それに週間天気予報でも恵まれた天候になりそうな話を聞いて急に元気が出てきた。そして予定通りに実施。 9日の早朝6時半に家を出て羽田空港に向かう予定でいたが、前日に羽田空港近くで一泊すれば少し楽になる。 急遽8日は空港近くのビジネスホテルを予約、そこで1泊して翌9日はホテルからの送迎バスに乗れば僅か15分程度で空港に着くという楽な方法を採った。 次回から飛行機を利用する際はこの方法にしよう。

 血の池地獄、龍巻地獄、海地獄、白池地獄の4つの地獄が「別府の地獄」として国の名勝に指定されており、 その指定理由は、日本古来の温泉地として名高い別府の中でも、独特で多様な色彩・形態の下に湧出する観賞上の価値、名所的・学術的価値の高い泉源である、となっているそうです。 その他に鬼山地獄、かまど地獄、鬼石坊主地獄、を含めて七箇所が「別府の地獄めぐり」になっており、時間に余裕があったのですべてを観光しました。

 入洞すると直ぐに急な階段を上ったり下りたりが続きます。そして最深部に至ると竜宮城という空間があり、これが圧巻、苦労して辿り着いた価値があります。 「競秀峰」と名付けられた高さ10m、周囲16mもある巨大な石筍がそびえ立っています。全長500mと云われる立派な鍾乳洞です。 この鍾乳洞は閉塞型であるため、外気の進入が少なく風化が進まず光沢のある鍾乳石が沢山見られます。 塞がった鍾乳洞の生成物の特徴としてヘリクタイト(重力を無視したかのように曲がりくねって管状の結晶に成長した鍾乳石)の成長が著しく、ここではとにかく大きい生成物が観られます。 そして注意深く天井を見上げながら歩くと、鍾乳帯(カーテン状)、シャンデリアなど珍しく不思議な鍾乳石に圧倒されます。

 3億年前に形成された鍾乳洞が、30万年前の阿蘇火山大噴火により水没して現在の形になったといわれ、世界的にも珍しい水中鍾乳洞だそうです。 洞内は水中洞と新生洞の2つに別れ、夫々が約200mの長さで往復しても、およそ40〜50分で鑑賞できます。 洞内は天井が低く、まるで坑道を歩いているような感じした。 珍しいのは、水中下部の覗き込むと、石筍・石柱・ヘリクタイト(線状 曲がりくねった鍾乳石)などが観られ、水面も地底湖らしくエメラルドグリーンの印象が残ります。 天上から落ちてくる水滴が意外と多いので雨上がりの入洞は合羽などあれば持参して入るとよいようです。

 日本の滝100選、大分県百景のひとつにあげられている名瀑。 幅120m、高さ20mを誇り、9万年前の阿蘇山の大噴火、その大火砕流によって もたらされた「田園地帯に突如出現する」とてもめずしい大滝です。 滝の前には吊り橋がかかっており、その吊り橋からは滝を正面から見ることができ、川に降りて滝の近くまで行くこともできます。 大分市街に戻る途中、この緒方川の下流で大野川と合流する地点には沈堕(ちんだ)の滝を路上の展望所から観ることができます。

 ドライブを楽しみながら九重大吊橋に向かって走る。 別府市街から由布岳外輪を通る11号線(やまなみハイウェイ)を車で登っていくと由布岳登山口にさしかかると、この辺りは新緑が眩しく映ります。 暫く草原を散策して清清しさを感じたあと、更に由布市街に向かって行くと狭霧台という展望台があり、晴れた日には湯布院の町を一望できます。 由布院の温泉街を抜けて走ること30分程で越展望台、そして朝日台展望台と続き、晴れていれば暫くは高原のドライブを楽しむことができます。 朝日台まで来れば九重大吊橋は近い、2Km位か。

 11号線(やまなみハイウェイ)から別れ、1Kmほど行くと思いがけなく棚田の景色を数箇所で楽しむことができます。 急に道幅が狭くなり不安に思いながら進み、九重まえだ苑辺りから見下ろす棚田風景も心を和ませてくれます。 “夢”大吊橋は鳴子川渓谷の標高777m地点に架かる長さ390m、川床からの高さ173mでともに日本一の規模を誇る日本一の人道専用吊橋だそうです。 橋の上からは日本の滝百選に選ばれた震動の滝の雄滝や雌滝、九酔渓の絶景、そして九重連山の壮大な景観を眺めることができます。 紅葉も素晴らしいでしょうが、新緑も眩しく映り清清しさを感じる絶景ポイントです。紅葉時期の休日は入場制限も出るほどの人気スポットのようです。 開設以来13目で1,100万人突破、年平均90万人弱というから逆に混雑の様子も伝わってくる。

 九重町の松木川沿いの竜門寺境内にある龍門の滝は、筑紫溶岩台地が削られてできた高さ26m、幅40mの滝の一段と滝つぼから70mある二段落としの滝です。 鎌倉時代、南宋から来日し、臨済宗を広めた蘭渓道隆が、この地に立ち寄り、河南府(中国)の竜門の滝に似ていることから名付けられたと伝えられています。 有料駐車場の奥に入った突き当たりに公共の無料駐車場があり、こちらの方が滝に近く便利です。 大分には、そそり立つ岩壁や転石に造立された仏像磨崖仏(まがいぶつ)が方々で拝観できます。 ここ竜門の滝の近くにも瑞巌寺磨崖仏があり、天ヶ瀬の温泉街へ向かう道筋にあり立ち寄ってみました。

今晩泊まる天ヶ瀬の温泉街の近くに慈恩の滝がるので寄ってみました。この滝は玖珠川の支流に位置し、上段20m、下段10mと、合わせて約30mの落差がある二段滝です。 滝の裏側へ向かうことができるので別名“裏見の滝”とも呼ばれいるそうです。 そして慈恩の滝の直ぐ近くには、万年山の麓の山浦川沿いの小さな集落にある半円の形をした棚田があります。 周囲を山に囲まれていて、すり鉢状に棚田が造成された棚田で、全貌を眺められる展望台もあり里山の風情を十分に堪能できます。

◆◆◆ 耶馬渓 ◆◆◆
耶馬渓は、火山活動によってできた凝灰岩や凝灰角礫岩、熔岩の台地が水流の侵食によってできた奇岩の渓谷で、石柱の断崖、岩窟、滝、巨石がまるで山水絵巻に観るような大パノラマをつくっています。 その深く神秘的な地形が伝説を生み祈りの場所となったようです。車で移動していても次々移り変わる風景が実に美しく、そして突然現れる山水絵巻のような大パノラマに圧倒され、印象に残る地になりました。 この地では1000年以上も前から、人々は岩から仏、石橋、洞門、庭園といった作品を生み出し、広大な大地にそれらを配しているように感じられます。 「XXXの景」という名称の景勝スポットが多く、移動中の車窓からもその景色が楽しめるので駐車スペースがあれば車を停めってその風景を写真に収めたり、りじっくり鑑賞したり、が続きます。  中津市にある山国川の上・中流域及びその支流域を中心とした渓谷で、日本三大奇勝として知られています。 (1)本耶馬渓(ほんやばけい)は、青の洞門や競秀峰を中心とする山国川上流一帯。 (2)深耶馬渓(しんやばけい)は、山国川支流山移川支流に位置する渓谷で、一度に海望嶺、仙人ヶ岩、嘯猿山、夫婦岩、群猿山、烏帽子岩、雄鹿長尾嶺、鷲の巣山の8つの景色が眺望できることから一目八景と名付けられた。 (3)裏耶馬渓(うらやばけい)は、金吉川上流の渓谷で玖珠町との境界に位置し、浸食を受けた岩壁が屏風のように屹立する。 (4)奥耶馬渓(おくやばけい)は、山国川上流に位置する。猿飛の景と名付けられた猿飛千壺峡が知られているそうです。

 立羽田の景へ向かう途中、43号線を進むと狭い道の脇に「鶴ヶ原の景・池の尾の景」看板があり車一台停められる程度のスペースがあった。 その辺りが池の尾の景らしく、池の周りに石柱など奇岩が林立していました。 そこから2Km強進むと風光明媚な風景が広がった場所に出ます。ここが「立羽田(たちはた)の景」、不思議な形をした荒々しい奇岩が連なる裏耶馬の景勝地です。 群馬の妙義山の景勝にも似ているが、約1kmに渡り奇岩秀峰が続く景色は見事です。紅葉時期なら色鮮やかで美しいだろうと想像する。 そこから見下ろすと5軒ほどしかない集落があり、行ってみると棚田風景の背後にある奇岩群より間近に観ることができます。

 立羽田の景から7Kmほど進むと「伊福の景」があります。 伊福盆地を取り巻くように、鋭い直立の節理を持つ岩峰が起立しており、伊福の集落の民家や田園の佇まいと良く調和した遠近の眺めはいつまでも観ていたい絶景ポイントです。
伊福の景を離れ、深耶馬溪へ向かう際に山田の景を通ると、間近に迫る猿の飛岩合格祈願といった名前の奇岩を車窓から観るだけでも見事です。

 裏耶馬溪に立羽田の景ありと言えば、ここは深耶馬溪の景勝地。 若葉もみじの新緑から錦もみじの紅葉期まで、一年中鮮やかな景観を見せてくれる観光スポットの中心地だそうです。 一目八景は、群猿山、鳶ノ巣山、嘯猿山、夫婦岩、雄鹿長尾の峰、烏帽子岩、仙人岩、海望嶺など山に突き出た8つの岩峰群が一望できることから名づけられた景勝地です。 観光案内所のある広い駐車場からはメインの道路を通らず、川を挟んだ遊歩道遊歩道に入ると、川沿いの新緑の中、奇岩を望みながら展望台に行けます。 展望台に上るとまさに八景が展望できます。展望台の近くにも小規模の駐車場があり、ここからは目前に迫る奇岩秀峰に圧倒されます。 一目八景から28号線を三島公園に向かって進むと、鹿倉の景の脇を通ります。 うっかりすると見落とすが道路わきの駐車スペースからに車を停めると奇岩の一部が望めます。

 大岩扇山(おおがんせんざん)は、メサ地形の代表的な山で国指定の天然記念物。 阿蘇の噴火による溶岩が冷却されて、偏平な稜線の溶岩台地をつくったもので、遠くから見ても柱状節理が美しい。 車で移動中に僅かな駐車スペースがあれば雄姿を写真に収めるなどして、三島公園の森藩主旧久留島氏庭園へ行くと、ここからも一望できます。 387号線を宇佐市に向かう途中、森川沿いの棚田風景(清水瀑園方面との分岐点)から観る大岩扇山もフォトスポットに値する景観です。

 玖珠町から387号線を宇佐市に向かって行くと、道路沿いに多くの奇岩に出会います。 最初に出会う奇岩群は玖珠山荘近くとその200mほど先の民家近くにあります。その先には東奥山七福神があります。 ここは、平成3年の台風19号により周りの木が倒れ奇岩がむきだしになって発見された奇岩群で、その七つの岩の様相が七福神のようであったことから地名と兼ねてつけられたそうです。 ここの展望所辺りから遠方を観ると、おそらく「宇戸の庄」辺りの景色だろうが奇岩秀峰が望めます。 更に宇佐市に向かって、男岩女岩を過ぎ、 日出生川沿いに来るとここでも奇峰の光景を間近に観ることができます。 各所に駐車スペースもありゆっくり楽しめます。

 仙の岩に向かう途中で、西椎の景という南米ペルーの天空都市・マチュピチュに少し似た感じの風景を観ることができる。 別名宇佐のマチュピチュという所で、展望所から観ると棚田が織りなす景色はまさにマチュピチュという感じでしょうか。今や宇佐を代表する景勝地だそうです。 今日、最後に出会う奇岩群は仙の岩。集塊岩でできた旧耶馬風景の代表的なものとして競秀峰(青の洞門のある所)があり、それと並び称されるのが仙の岩。 特に剣ヶ岳は全耶馬溪随一の大岩柱だそうで、道路脇から間近に観る景観は圧巻です。

 古羅漢(ふるらかん)と呼ばれる屏風を広げたような岩山で、高さは100メートル程。 その際立った独特なフォルムから“陸の軍艦島”とも呼ばれ、耶馬溪の隠れパワースポットだそうです。 競秀峰(青の洞門)の沿線で3Km弱の場所にあるので行きやすい。 町営駐車場脇のトンネル手前に古羅漢(羅漢寺の前身)に向かう参道があり、ゆるやかな舗装された道を15分程度かけて登っていきます。 雑木林を抜けて開けた場所へ来ると突如急な階段へと変わり、手すりも無く観光スタイルではこの先が困難ということで、 駐車場周辺から古羅漢の全貌を眺める止まるが雰囲気は十分味わえます。 トンネルを抜けた反対側の駐車場から観た古羅漢は趣を変え、鋭く起立した岩峰が間近に望めます。

 競秀峰(きょうしゅうほう)は耶馬渓を代表する景勝地で、岩峰、岩柱、絶壁の集合した成層凝灰岩が造る自然の造形群が約1キロに渡り連なっており、その裾野には青の洞門が穿たれています。 広い駐車場や遊歩道が整備されており、山国川に沿った奇岩群の絶景を対岸から一望しながら周辺を散策できます。 青の洞門は、羅漢寺の禅海和尚が、参拝客が難所を渡る際に命を落とさないよう、ノミとツチを使って掘り抜いたトンネルで、菊池寛が『恩讐の彼方に』を上梓したことで、全国にその名を知られることになった。 212号線から駐車場に入ったところで、田畑を通して前方に広がる競秀峰を眺めていると、その雄大さが一層引き立って鑑賞できます。

 通称、宇佐八幡宮とも呼ばれる。神社の創建は欽明天皇32年(571年)頃とされ、全国に約44,000社ある八幡宮の総本社である。 鎌倉の鶴岡八幡宮や京都の石清水八幡宮と並び日本三大八幡宮の一つとされるが、この両八幡宮もつまりは宇佐神宮の分社に当たるそうです。 こんなに格式高く影響力を持った神社が宇佐に存在していたため、この地方には大勢力となるような武士は輩出されなかったと言われる。 宇佐神宮は八幡宮の総本山であるから、そこに祀られている八幡大神が一番格上になるはずだが、実際に中央に祀られているのは比売大神。 ところが、この比売大神が何者なのかは良く分かっていないという。 一般に、神社での拝礼は通常「二礼、二拍、一礼」であるが、宇佐神宮では「二礼、四拍、一礼」。 これは全国でも出雲大社(島根県)と弥彦神社(新潟県)だけだそうです。そんな宇佐神宮に参拝してきました。

◆◆◆ 国東半島の耶馬 ◆◆◆
 国東半島一帯には「国東の耶馬(くにさきのやば)」がいくつも点在します。 豊後高田市夷谷にある夷耶馬は、岩峰が林立する様子は「日本の桂林」とも呼ばれ、豊後高田市を代表する耶馬とされ、一路一景公園から一帯を眺望することができる。 豊後高田市長岩屋にある天念寺の背後に聳える岩峰群から成る長岩屋耶馬。御山と呼ばれる岩場には、岩屋等の修行場が開かれている。その中にある無明橋はアーチ状を成しており、国東半島にいくつかある無明橋の中でも最もよく知られている。 豊後高田市と杵築市の境にある田染耶馬は、中世の荘園の姿をとどめる田染荘に位置しており、田染荘を展望する夕日岩屋(間戸岩屋)や、三ノ宮八幡社前の「三ノ宮の景」と呼ばれる岩峰群がよく知られ、田染岩峰とも呼ばれる。 並石ダムから見える岩峰群。山腹に大きく空いた穴があって、鬼が住むと伝えられることから鬼城耶馬(きしろやば)と呼ばれる。

 千年以上前の姿を今も残す田染荘(たしぶのしょう)は「ユネスコ未来遺産」にも認定されており、11世紀前半より宇佐神宮の荘園だったそうです。 田染荘展望所からは、国東半島独特の奇岩・奇峰からなる間戸岩屋(間戸耶馬)を背後に田染荘小崎の農村景観が楽しめます。 この岩屋には数多くの観音さまが祀られており、小崎地区には朝日・夕日観音、穴井戸観音の案内看板がありました。 その夕日観音へ登れば小崎地区一帯の水田を望むことがでるが、西側にある田染荘展望台には駐車スペースがあり、そこからの景観のほうが美しい。 田染荘に広がる田園風景、間戸岩屋にそびえる奇岩・奇峰が一望できます。 「晴れた夜は空を眺めよう」というほどで、田染地区の夜空は美しい。

 三宮の景へ行く途中で、道路沿いに数多くの奇岩のそびえる山々に出会います。 この一帯が田染耶馬のようです。 これらの奇岩峰の景観を楽しみながら三宮の景に到着。 ここは田染三社八幡宮の「三の宮神社」そばにある景勝地です。34号線を走っていると、突然現れた巨大で険しく切り立った奇岩が連なる景色に圧倒されます。 八幡宮の横、道路沿いそれぞれに駐車場があり、その前を流れる桂川の河川敷公園から間近に観る巨大な奇岩の連なりも圧巻です。 その川沿いを散策してみると、それぞれの角度から趣の異なる景観を楽しむことができます。 新緑の季節には全貌が初々しく一層引き立った景色に映ります。 すぐ近くに鍋山磨崖仏がるが、石段を100段ほど登らねばならない。

 天然寺の隣にある鬼会の里歴史資料館には、遺構が残る天然寺由来の国の重要文化財である阿弥陀如来立像などが3体と六郷満山資料が展示されています。 この辺りは奇岩や秀峰がそびえる景勝地でもあり天念寺耶馬といわれており、資料館の背後に見える無明橋、鎖場も多く相当の修業の場だったことが想像できます。 資料館から100mほど離れたところに川中不動三尊があり、長岩屋川の大岩に高さ3.23メートルの不動明王と2童子『制多迦(せいたか)童子 矜羯羅(こんがら)童子』 が拝顔できます。 水害防除の願いをこめて彫られたと言われています。 天念寺に面した道路の手前548号線の駐車場から望む奇岩や秀峰(鬼城岩峰方面)はこれまた絶景、ここから無明橋も望めます。

 国東半島の中央部にある両子山の南西麓に並石ダムがあり、そのダム湖左岸中央に駐車場と休憩施設のあるこっとん村に立ち寄りました。 ダム背景には険しく切り立った奇岩秀峰「鬼城岩峰(きしろいわみね)」が聳えていて雄姿が一望でき、ここも絶景ポイントです。 ここへ来るまでの車窓から観る景色も十分に楽しめました。
 今日が旅行の最終日、これより大分空港へ向かうが、時間に余裕があるだけ過ごすには絶好の場所でした。

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