赤目修正

この赤目修正は赤目の状況に応じて自動修正する方法で、 「PhotoCraftPack」で利用できます。

赤目は暗い場所で瞳が開いているとき、フラッシュ発光によって網膜の血管が映し出されるのが原因です。  人体の中で血管が直接的に観察できるのは網膜だけで高血圧や糖尿病などで「眼底検査」をするのも、 網膜の血管を見れば全身の血管症状が分かるためだそうです。

◆道具箱の赤目修正ツールを選んで画像の赤目部分をマウス左ボタンを押しながら修正ペンで擦ると、 その赤目の状況に応じて次第に黒に近づくように自動修正され、 右ボタンの修正ペンで擦ると白に近づくように自動修正されます。  ここで擦る回数を増やしても元の黒目より黒くなり過ぎることはないため適性に修正できます。
赤目例1
◆上で述べたマウス左右どちらのボタンを押しながら修正するか、 その両者の差異と効果は右のサンプルを見ると分かります。
(1)は元の赤目画像、(2)は左ボタンを押しながら修正ペンで赤目全体をこすって修正した例、 (3)は右ボタンを押しながら赤目全体をこすって修正した例です。  どちらが適当か、そのときの判断で左右ボタンを使い分けます。
この赤目修正方法の特長は、 (2)の例で分かるようにマウス左ボタンを押しながら修正ペンで赤目全体を擦っても反射による瞳の光った部分までが黒くならないため修正が容易にできます。

赤目例2 ◆上記と同様に(1)は元の赤目画像、(2)は左ボタン(3)は右ボタンを押しながら修正ペンで赤目全体をこすって修正した例です。  好みにもよりますがこの例では(3)より(2)の方が自然な感じがするかもしれません。

◆下に示す例では上段が赤目の例、下段は何れも左ボタンを押しながら修正ペンで赤目部分全体を擦って得た修正画像例です。  この特長は、何れの場合も修正ペンで
@赤目全体を擦っても瞳の光った部分までが黒くならないこと、 および、
Aこする回数を増やしても元の黒目より黒くならないため、 操作不要で自然な仕上がりになります。
赤目例3

赤目例4 ◆上の修正例では瞳の白く光った部分の多くが潰れてしまっています。  したがって、その部分をもう少し広げるため右の例では、 マウス右ボタンを押しながら赤目の中心部分を擦って少し白くしておき、 次にマウス左ボタンを押しながら全体が黒くなるように操作した例で、 これによって改善されています。











 電線消し

写真に写った邪魔な電線を消す場合、一般には電線周囲の色を拾って、 その色で電線上を塗つぶす方法を使っていますが、 この繰り返しを丹念に行なわないと消した痕跡が残ったり、 その痕跡を消すのに手間がかかるといった具合で操作がとても面倒でした。
「PhotoCraftPack」には「電線消し」専用のブラシがあり、これを使うと マウス左ボタンを押しながら電線に沿って擦るだけで電線を消すことができます。  電線が緩やかに斜め方向に垂れ下がっているようなときも線上に沿って専用ブラシでなぞっていくだけで痕跡を残すことなく綺麗に消すことができます。
電線消し1 電線と他の被写体が交差している場所ではマウス右ボタンを押しながら電線上をゆっくりなぞっていくだけで他の被写体を損なうことなく消すことができます。

以下は電線消し専用ブラシを使って消したサンプルです。
右写真の電線を消す場合、青空に横たわる電線は[自動修正]モードでマウス左ボタンを押しながら電線上を横方向になぞっていくだけで綺麗に消えます。  縦方向にある吊り線も同様にその線に沿ってなぞるだけで消えます。  僅かに見える薄い電線も同じですが、消せないときや消した痕跡が残るようでしたら[Shift]キーを押しながら消すと痕跡を残さずきれいに消すことができます。  背景が山にあたる電線は少し複雑ですが、これも同様に左ボタンを押しながら電線上をなぞるだけで背景を残しながら消すことができます。

電線消し2 右のサンプルは上記の単純な方法で電線を消したものです。
この例では電線が山と交差する部分も山の斜め輪郭を損傷することなく電線を消すことができていますが、 もし電線を消すことによって交差する他の被写体に損傷を与えるようなことがあれば、 その部分は[部分修正]モ−ドの絵筆を使って消すことができます。  最後に残った電柱も[部分修正]で消すことができます。

上の例は比較的簡単ですが、複雑な例では下に示す街角に張り巡らされた電線交じりの建物写真(左)の場合です。
写真の右は以下の操作で電線を消したの例です。
この写真で建物に隣接しない(1)や(3)の領域は電線除去の自動修正モードでマウス左ボタンを押しながら単純に消すことができます。  電線消し3 もし消した痕跡が僅かに残る場合は[Shift]キーを押しながら左ボタンで消していくか、 [部分修正]モードで痕跡の残った部分を絵筆で擦って消します。  建物や窓に交差する3本線(2)の部分は電線除去の自動修正モードで今度はマウス右ボタンを押しながら電線に沿ってゆっくり移動していくと建物を損なうことなく電線だけ消すことができます。
建物に隣接する2本線(2)の部分は上記と同じ方法で消しますが、 この部分は[部分修正]モードの絵筆で消すこともできます。